海外の企業で勤務を開始してから、2ヶ月半が経過したので、ここまでに感じてきたことなどを自分の振り返りや、今後海外で働こうかなと考えている人のために残してみようと思います。
2週間たったとき
本当にわからないことが多すぎて、やっていけるか不安で、メンタルブレイクしていた。家に帰って、今日もあれができなくてこれができなかった、としくしくしてしまっていた。 自分の至らなさにも関わらず、チームメンバーが優しくてサポーティブなので、より情けない気持ちになっていた。
情けない気持ちを抱え続けていても仕方ないので、業務のキャッチアップに加えて、AWSの資格を取るなどしてみた。 英語がとにかく聞き取れないし、話せないのがきつい。

1ヶ月たったとき
自分が今目に見えている物事についてはなんとなく理解できるようになってきた。オンボーディング課題とされていたAWS資格も二つとも取得できた。でも後からこの資格取得はしていない人も多かったと聞き、少し凹む。
CSIRTという点では、前職と根本的な組織目標は変わらないけど、今まで全く疎かったLinuxやWeb系の知識が必要だったり、大きい組織ならではのフローが多数あり、まあまあしんどい。 業務もできるようにならないといけないので、四苦八苦しながら英語チャットを送り、返信していた。 この時期にロンドンへの出張があり、イギリスに初上陸した。トップ画像は研修中に泊まっていたホテルの朝ごはん会場。

土日に繋げてロンドン観光をした。Tigermilkというバーに1人でふらっと入ってみたが本当に素敵な雰囲気のお店だった。

2ヶ月たったとき
初めてのオンコールをやったところ、今までのオンボーディングで全く見なかったインシデントが頻発し、何個もタスクの見落としをしてしまって試用期間を乗り切ることは難しいかもしれないという気持ちになった。 マネージャーは “I’m fine.” やら “I’m happy.” と言っていた気がするので、繰り返さないように頑張るしかない。
ここ数年の社会人人生で、タスクを失念することは記憶する限りほとんどなかったし、むしろ技術力は高くはないけれど、タスク管理能力は高いことが自分の強みだと感じていたので、今までの積み重ねが全て無駄になったというかなかったかのような感覚に苛まれた。
組織が大きいと、よくわからないタスクを別部署から突然押しつけられたりするので、安易な"Yes"は命取りになりかねないという学びがあった。

2ヶ月半たってみて
オンコールを2回経て、少しやっていけるかもしれない、試用期間乗り越えられるかもしれないと思い始めている。 毎朝前日のケースや自分の管理しているタスクの進捗を入念にチェックするようになった。勤務開始の時に比べて、明らかに英語の読む速度や、作文にかかる時間が短くなってきていると感じる。それでも、仕事でわからないことはあるし、至らない点や、雑談で言葉が出てこない瞬間も数え切れないほどなので、気を引き締めて頑張っていきたい。
前職ではLinuxやWeb系の知識について、自分にはできないからとやらずにいたけれど、そこが組織の初期侵入のポイントになりやすいので、知識をつけていこうと思い HackTheBoxを始めた。年末のセールでOSCP(PEN-200)が安くなってたら買って、来年はその資格取ってみたいなと目論んでいる。

最後に
アイルランドは収入の半分くらいは税金で持っていかれる割に、福祉(年金、保険、教育..)はそこまで充実してないし、再開発も特にされていないから娯楽も少なく、でも家賃や物価は1.5~2倍となかなかの修羅さであることに気づきつつあり、日本ってすごかったんだなあと感じる日々です。

20代は他の人に後ろめたくない、誇りが持てる仕事をやりたい一心で職を転々としてきていて、個人的には30目前にやっと納得のいく職に辿り着けたと感じてはいるものの、今後は組織の中で昇進することの難しさに直面するのだろうなと思っています。職を転々とすることなく、新卒から同じ企業に勤め上げて昇進し続けている人に尊敬を感じる日々です。かっこいいなあ。。
30代、40代は、一つの組織で勤め上げて貢献したり、与えられる人ではなく与える人になることを目標としているけれど、自分の適性とか家族のこととか、色々なことは起きると思うので、そう思っている、という状況です。
試用期間、乗り越えられるように頑張ります。
